roxのミネラルウォーターページのビジュアルイメージ

みなさまへ

ロックスは12年前よりガロンボトルビジネスに参入し、世界中から「最高の商品をより安全に、より衛生的に」 を目標に掲げ、国内及び業界先進諸外国にまで目を向け、よりよいパートナーシップを積極的に求めて活動してまいりました。

ひとりでは出来ないことも、多くの人が惜しみなく知恵を出し合い相互に協力することで、 業界が抱える問題点を解決し、よりよいビジネス環境を作り出すことができます。私どもが得た知識をともに歩むパートナーすべてに情報として開示し、 今後、この業界に参入される方々へガロンボトルビジネス業界の水先案内人としての“道しるべ”となるよう、 これらも頑張ってまいります。
ロックスの想いに共感して一緒にウォータービジネスを発展させて行っていただける方とお会い出来る事を心待ちにしております。

資料請求・お問い合わせはこちら

ウォータービジネスの推移

私たちが16年前にこのガロンボトルビジネスを始めた時には、この業界には「水源水」という1社しかありませんでした。 そして、私たちは2番手としてこのビジネスに参入を果たしたのですが、後から確認するとほぼ同時期に数社がやはりこのビジネスを開始していました。 それ以来の10年間は、私たち同様の小規模な会社の参入はありましたが、個々がそれぞれにミネラルウォーターの前年比110~120%増という右肩上がりの状況を享受しながら、市場は比較的穏やかに推移しました。 この間、九州・中国地方を中心に韓国製の冷温水器が出回りはじめ、それがガロンボトルビジネスをミネラルウォーターの表舞台へ進出させる素地を形成してきました。 またサントリーやユニマットといった大手はバックインボックスではありましたが、人々に冷温水器を認知させる役割を果たすこととなりました。

そして、2000年にユニマットのバックインボックスでの宅配を追う形でダイオーズが始めた宅配事業が、ガロンボトルビジネスの第2章を形成する契機となりました。 ダイオーズはオフィスコーヒーサービス(OCS)の会社ですが、ガロンボトルビジネスをRO(逆浸透膜浄水方式)でスタートさせました。ユニマットもダイオーズも共にオフィスコーヒー市場の活性化と、また既存のシステムを活用できる強みを大型容器と冷温水器を使用する宅配事業に見い出したのです。
ユニマットがバックインボックス(ポリエチレン製薄肉容器をダンボールで外装したもの)を採用した理由は、サントリーに準ずるものですが、菌対策に主眼が置かれています。大きな企業ほど、製品が及ぼす社会的な影響には過敏で、それがミネラルウォーターをバックインボックスに詰めて宅配するといった世界には例がない形を産み出しました。美しく透明な液体をわざわざ段ボールに詰めて見えなくさせるといった無粋な手法が、大型容器による宅配事業を停滞させたことを否定する人はいないでしょう。サントリーにせよ、ユニマットにせよ、結局大きな流れを作り出すことは出来ませんでした。そして、ユニマットは現在バックインボックスからガロンボトルへの移行を検討していると聞きます。

ダイオーズは、現地法人・ダイオーズU.S.Aを設立して、アメリカでもオフィスコーヒーサービスに進出した関係で、 ガロンボトルビジネスではアメリカの形をそのまま日本に持ち込みました。当時アメリカではROを使ったガロンボトル用自動販売機が登場するなど、ROが脚光を浴びていました。そして、大都市を主な市場とするオフィスコーヒーサービスにとっては、水道水を源水とできるRO処理水は、物流面でもコストの面でも優位性を持てる格好の商材という判断があったのでしょう。 企画の最終段階では弊社にも社長が直々に足を運び、程なく彼らは弊社が使用しているものと全く同じボトルで価格も同じRO処理水を売り出し始めました。全国紙の見開きを使ったダイオーズの宣伝広告は、多くの人にガロンボトルビジネスの存在を告知する効果をもたらしました。それは消費者向けだけでなく、「水は儲かる」と考える多くの参入社を刺激するという効果も果たしました。前後関係までは定かでありませんが、同じく2000年には中京医薬品・アクアクララもRO処理水で旗揚げをし、ガロンボトルビジネスは一挙に全国区を目指した展開を見せることになったのです。

page top

ミネラルウォーターの概念

もともと在来の商品ではないものが、その国で定着するまでには、多くの曲折を辿ります。
ペットボトルのミネラルウォーターも、加熱処理以外は製造手段が認めらていなかった時期は別として、ヨーロッパから無殺菌のものが輸入されるに至って大きな変遷を辿りました。そして、その余波は今なお続き、ミネラルウォーターの概念は未だ定まっていないのが実状です。ガロンボトルビジネスがバックインボックスの脇道へ入り込んでしまったり、RO処理水へ大きく振れてしまうのは、ミネラルウォーターの概念が不明瞭だからこそ起きてしまう事柄なのです。
厚生省の定めるミネラルウォーターの分類中、一番ランクが上とイメージさせるナチュラルミネラルウォーターの処理方法を、「ろ過、沈殿及び加熱殺菌に限る」としているのは、日本のミネラルウォーターの大半が加熱処理だということと無縁ではありません。フランスでは体にとって有用であることが立証できないと「ミネラルウォーター」という称号を使えませんでした。それが、ヨーロッパの水がEC指令で統一される過程で「薬効効果」が「健康に好適」という言葉に変わりこそしましたが、殺菌をしないことを含め人が手を加えないことは変わらぬ前提として生き続けています。このミネラルウォーターに関する見解の相違は、国際的なミネラルウォーターの規格を定めるCODEXでも激しい論戦が繰り広げられました。結果的には、1997年6月にヨーロッパの規格が世界規格として採択されましたが、日本側の主張は、EU側の狭義なミネラルウォーターを受け入れてしまうと、日本市場に深く浸透している名称の変更せざるを得なくなり、それは市場の混乱を招くというものでした。容器詰め飲料水のほとんど全てをミネラルウォーターと呼ぶ日本で、EU案を受け入れがたいと言う事情は分からないではありませんが、それがミネラルウォーターの概念を不明瞭にしてしまっている事は否めません。(*1)

第一次のミネラルウォーターの隆盛は、 1967年頃からのウイスキーの水割り用の流行が引き金でした。 そして、第二次のブームは1983年にハウス食品が「カレーを美味しく食べるには美味しい水を」と「六甲のおいしい水」を発売したことに端を発したと言われます。 1989~1990年にかけて老舗のサントリーやキリンビバレッジも家庭用の分野に進出し、現在に至っています。 1985年には水源水が、そして私たちが1988年にはガロンボトルで市場に参入してますが、 全体的に見てもとても若い業界であることがお分かりいただけるでしょう。 日本に於けるミネラルウォーターの市場がまだまだ伸びると考えられているのは、 実はこの業界の歴史の浅さに由来しているのです。ガロンボトルビジネスはその中でも未成熟な分野ですが、 大企業がバックインボックスの金縛りにあっているのを後目に、 中企業がRO処理水で全国展開を仕掛け始めました。 それによってガロンボトル市場が活気を帯びはじめた事は間違いありませんが、 それがそのまま消費者に受け入れられていくものとは思えません。何故なら、あのサントリーでさえ、 加熱処理でなくハウス食品や弊社同様フィルターによる除菌を水処理に取り入れ、 天然水の持ち味を損なわないおいしい水の製造に乗り出しました。 それは消費者のニーズが「天然・自然及び健康志向」に向かっているからに他なりません。

全ての商品は多くの試行錯誤を経て、私たちの生活に定着していきます。 特に外来のものは、生活習慣の違いを乗り越えなければ定着のしようがありませんから、 定着には時間がかかります。 そして、それを紹介し広めようとする人たちの思惑にも大きく左右されるため、定着への軌跡は直線を描けません。 但し、時間をかけさえすれば、市場がその道筋をつけていくことには変わりがありません。 日本に於けるミネラルウォーターのルーツは、温泉水や鉱泉水、茶の湯の水、酒造りの水ですが、当然の事ながらそれらは全て天然水です。ですから、ミネラルウォーターが定着するにつれ、消費者が日本の天然水を持ち味をそのままに飲みたいと求めるのは当然の成り行きといえます。サントリーが製造方法を改めた要因はそこにありました。 ガロンボトルのミネラルウォーターもそれがミネラルウォーターである限りにおいて、天然水を標榜していくことは間違いないことでしょう。

とは言え、RO各社が展開するガロンボトルビジネスは、ガロンボトルによる宅配システムの利便性を世に問うという点では多大な貢献を果たしてくれています。そして、彼らの企業活動は、これからガロンボトルビジネスに参入しようとする人たちにとっては、 とてもやりやすい環境を用意してくれる事ともなりました。私たちが参入した時点では、ほとんど全てを直輸入に頼らざるを得なかった品々が国内調達出来るばかりでなく、続々と国産品が登場してきたのです。冷温水器を除くと、この1~2年という短い期間で、 ボトルもキャップも製造機械も相次いで国産がデビューしてきました。実はサーバーに関しても、今まで国産が皆無だったわけではありません。ヨコハマゴムの子会社だった時分の㈱コムフォが国産のサーバーを作り、ボトルも10リットルと15リットルといった日本仕様のものをいち早く国産で作りました。ただ取り組みが早過ぎたために、コスト面での負担を一身に背負い込むこととなってしまいました。以来、韓国製のサーバーが成長したこともあって、日本でサーバーを作ろうという動きは表面化してきません。(*2)

(※1)1990年3月日本の農林水産省が策定したミネラルウォーター類の品質表示ガイドラインによると、ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)は、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター、ボトルドウォーターの4つに分類されます。
その内のボトルドウォーターは、
1.ろ過、沈殿及び加熱殺菌以外に原水の本来成分を大きく変化させる処理を行ったもの
2.その他、原水が地下水以外の場合 *純水 *蒸留水 *水道水など
とされ逆浸透膜ろ過を行った場合の品名はボトルドウォーターであり、ミネラルウォーターという表示ができないことが定められています

(※2)サントリーも同様に配管内を熱水で殺菌するという機能を持たせた国産サーバーを開発・製作しましたが、韓国製やアメリカ製と比してあまりに高価過ぎて広く普及するには至りませんでした。

page top

国産化:ボトル&キャップ

ボトルの国産化は長い間待ち望まれていたことですが、こちらは願ってもない形で実現することとなりました。もともと日精エー・エス・ビー機械株式会社が作ったブロー成形機械が輸出されて、現地(インドネシア・タイ等々)では、その機械で5ガロンボトルの製造が行われていました。アメリカ製のボトルしか市場にない時分は、キャップをかぶせるボトルの首の部分がとてもお粗末な出来でした。それに比して日精エー・エス・ビーの機械で作られたボトルは精密で完成度の高いものだったので、私たちはそれをインドネシアから輸入するといった時期もありました。が、程なくして、ボトルの首の部分は日精エー・エス・ビーのものに似せたものが世界標準となったお陰でアメリカ製のボトルも精度を増しました。それでも、アメリカから輸入するボトルには、不良品や製造日の古いものがあったり、バリを取り除くこともないままのものが手元に届き、国産品の登場が待たれていました。その間、ボトルの生産は韓国や中国でも開始され、それが日本にも輸入されるようになりました。

国産のボトルはまだデビューしたばかりで、現時点では先行各社のオリジナルボトルを生産するという形で行われています。まだ、誰でも購入して使えるといった汎用性のある商品はないので、国産品を手に入れるためには、型をおこす必要があります。その型代は200万円~400万円と言われていますから、今の時点ではおいそれと手が出せるものではありません。但し、いずれ型代を支払わずとも使用できるものが製品化されることは間違いないでしょう。問題は価格ですが、型代を除いたものはどうやらアメリカ製のものより安くなりそうです。今までは、20フィートコンテナ一杯に輸入をしても、3ガロンで1200本しか運べず、海上及び国内輸送にかかる経費はたいへんなものでした。それにも関わらず、ガロンボトルに関わる全ての商品は、輸入品の方が運賃をかけても安いというのが今までの常識でした。それが、どういうわけかアメリカ国内での価格よりも国産のボトルの方が安くなるというのです。これは珍事ではありますが、ガロンボトルビジネスに携わる人にとっては大変な朗報に違いありません。

ペットボトルの価格に変動がないままにガロンボトルの価格が安くなるということは、ガロンボトルビジネスがミネラルウォーター市場で優位性を高めることにつながるのは言うまでもありません。また、運送会社を通じて全国へ宅配している弊社のような工場では、仮に一本だけを送る場合なら、ボトル代の方が運賃よりも安いという逆転現象が起こります。つまり、サンプルで1本を送り成約をいただかない場合、そのボトルを回収しない方が安上がりにつくということが生じてきます。また、ボトル代が高かったために売りっきりという手法が取れなかったわけですが、これからはバックインボックスのようにワンウェイの販売やお土産屋さんでの販売という形態も出てくるわけで販売チャンネルも増えます。そして、なによりもボトルにかかるコストの削減は、直接的に収益の向上ないしは価格の引き下げを可能にする楽しみな切り札といえます。
ボトルの国産化に伴い、キャップの国産化も始まりました。これに関しては今のところ型代を消化するという必要性から、韓国から輸入するものより多少割高です。が、今の勢いを持ってすれば、いずれ早い時期に同程度の価格に収まっていくことが期待できます。

page top

国産化:洗浄充填機

次にボトルの洗浄充填機の話をしましょう。
洗浄充填機に関しては、今までアメリカのスティールヘッド・キャップスナップ・ユニバーサルアクアといった各社から、それぞれのミネラルウォーター製造会社が独自に輸入をしていました。私たちもスティールヘッド社から独自に輸入をしましたが、外国の機械を手の内に入れて使いこなすということは容易な事ではありません。アメリカのミネラルウォーターのもっともポピュラーな製造方法はオゾン処理のため、洗浄充填機はその想定の上に作られています。オゾン処理をした水は、瓶詰めした後でもはしばらく殺菌性を保つため、仮にボトルの殺菌が不十分でも瓶詰めした製造水が補うといった働きをします。そこで、オゾン処理以外の製造方法を採る場合は、ボトルの洗浄殺菌に確実な殺菌工程を組み入れる必要性が生じます。私たちは、その工程に蒸気殺菌を組み入れましたが、洗浄工程に関しても人間による予備洗いを取り入れ、洗浄殺菌工程をより確実なものにしています。

アメリカ製の洗浄充填機に関しては、設置の段階でも多くの苦労を抱え込むことになりますが、問題は故障に対する対応です。機械ものですから、必ず故障はします。私たちは、たいへん幸運なことに「プロジェクトX」に出てくるような、叩き上げの技術者との出会いがありました。その人は鈴木茂穂さんで、今は定年退職されていますが、当時上毛電業の施設部長を務めていた方です。どうにか機械の設置はしたものの、何かあったら打つ手がないと必死でメンテナンスのできる人を捜していた私たちに、上毛電業の社長さんが引き合わせて下さったのが鈴木さんでした。この16年の間幾度となく故障を訴える機械を、事も無げに、或いは知恵を振り絞ってその都度機能回復させてきたのは、全て鈴木さんの並はずれた能力によるものでした。この間同じ問題を抱えた同業他社から、「うちの機械も見てくれないか」というオファーもありましたが、鈴木さんはお年を理由に首を縦に振ることはありませんでした。

勿論適切なメンテナンスを施し、徐々に機械を手の内に入れていけば、自分たちでも対応ができないと言うことはないでしょうが、それまで故障しないで済むという保証はありません。そこで、私たちが欲したような幸運に恵まれない工場では、故障の不安を抱えながら操業をするという心許ない状況を余儀なくされてきました。また、全ての部品が外国産であるため、部品取り寄せに2-3週間かかるので、故障を予見し、抱えなくても良い部品を手元に置いておく手法で乗り切っておりました。

弊社が次世代に据え置く洗浄充填機には、以下のコンセプトを盛り込みます。

  1. 純国産化
  2. 時間60本の製造能力(3&5ガロンボトル)
  3. ボトルの排出・供給ユニット、洗浄・リンス・殺菌ユニット、充填・打栓ユニットの全自動。
    (各ユニットの単体運転も可)
  4. ウォームアップの全自動
  5. 同能力の他社製造機より、コンパクトで低価格
  6. メンテナンスの簡素化
  7. マニュアルを含め、操作・注意・警告表示の完全日本語化

上記に加え、私たちがこの間に培ったノウハウを注ぎ込み、アメリカ製のものとは全く違う発想から設計しました。

洗浄充填機 概念図

機械を設計・製造する人は、それを使ってミネラルウォーターを製造するわけではありませんから、機械の使い勝手に精通しているわけではありません。その意味で製造を知り尽くした現場の人間が設計した機械には、一味も二味も違った設計思想が反映されています。勿論、故障時には直ぐ技術者が駆けつけることが出来ます。後は1号機の出来次第なので、乞う!ご期待。

page top

儲け話のレトリック

さて、最後に機械の製造能力について少し触れます。
何故私たちが製作するものが時間60本の製造能力かということに関連しますが、この機械を1日7時間稼働させると日産で420本、1ヶ月25日間で計算すると、月産10500本となります。3ガロンボトルのミネラルウォータ-の価格が一番安くて1200円ですから、この製造機械で月商1260万円年商にして1億5120万円というビジネスが可能となってしまうのです。勿論、それだけのお客様を獲得することはたいへんなことで、この金額をもって参入者を煽ろうとしているわけではありません。逆に時間60本の機械ですら、それだけの可能性を持っていることを承知していただきたいのです。このビジネスはボトルが大きいので、商売が軌道に乗るにつれ大きな場所を必要としますが、それを自分の思いこみだけを先行させて、最初から大きくでてしまう傾向を見受けます。しかし、そのことが資本を寝かせる結果となり、経営や経営マインドを苦境に立たせる実例を私たちはいやと言うほど見てきています。時間60本の機械というのはアメリカ製を含めて一番小さな機械ですが、スタートアップとしては最適で、消費者のニーズさえ掴めれば、十分な利益を生み出し得るものだということを、是非肝に銘じていただきたいのです。

今まで述べてきたように、多くの指標がガロンボトルビジネスのビジネスチャンスを指し示しています。ただ、だからといって誰でもがこのビジネスに参入して成功を収められるわけではありません。「水は儲かる」と思われがちです。が、正確には掴めませんが、日本には既に400社を超えるミネラルウォーター製造会社があります。(参考サイト:ミネラルウォーターのラベル情報)そのうちの大半がペットボトルのミネラルウォーターの製造をしていますが、サントリーやハウス食品を含む大手9社で全シェアの69.4%を、また準大手を含む28社で全体の89.1%のシェアが握られています(平成7年度の規模別生産実績)。つまり、残りの11%弱のシェアに400社近い企業がひしめき合っているですから、それらの企業で「水は儲かる」と感じているのは、ほとんどないと言っても過言ではないでしょう。
「水は儲かる」というのは神話で「早い者勝ち」というのはまやかしに過ぎません。どんな商売でもうまくやる人もいれば失敗する人もいます。その違いは、情報を鵜呑みにせず、自分のスタイルを確立するまで、その商売を持ちこたえさせるだけの計画性と根気を持っているかどうかに懸かっています。また、自分のやり方や考え方がどれほど合理性<天の利・地の利・人の利>に裏打ちされているかどうかに懸かっているとも言えます。ミネラルウォーターがもっと市場を拡大させていくことは明かですし、その中でもガロンボトル市場が面白いことは今まで述べてきたとおりですが、その上に自らの持つ優位性をどれだけプラス出来るかということがキーとなります。例えば、良い水源を持っているという点ではペットボトルの製造者が、ガロンボトルの製造に切り替えるというのは水処理設備とノウハウも既に有しているわけですから、とても合理的でしょう。また、LPガス業界のように顧客と販売システムを併せ持っているところが参入することも合理性に基づいています。実際にLPガス業界が続々とガロンボトルビジネスに参入を開始しているようです。
そして、最後にポイントとなるのは「良いものを作り供給する」と言う信念です。「儲けたい」という一心で突き進むと、消費者のニーズを見失い、結局は消費者にそっぽを向かれることになります。その意味で、私達はもっとミネラルウォーター業界全体の流れに眼を向けながら、ガロンボトルのミネラルウォーターの品質の向上に努めていかなければならないでしょう。

私たちは、国産の洗浄充填機を作り、十分な動作確認や点検を経てそれが自分たちが意図したものとして製品化された時点で、現在の工場をガロンボトルビジネスの研修センターにしていく予定です。ガロンボトルビジネスに興味や意欲を持つ企業や個人に、あらゆるノウハウを必要とする期間無償で供与する研修センターを作るという構想です。
ボトルが国産で安く手に入ることになれば、後は流通コスト次第でガロンボトルのミネラルウォーターの競争力は突出したものになる可能性があります。良い水源の近くにガロンボトルの製造工場が出来、一番近い都市に安定的な供給をすることができれば、流通コストは削減できます。私たちは、「水は儲かる」という神話を出発点とするのではなく、必要とされているものを合理性に基づいて供給することによって、個々の企業が結果的に収益性の高いビジネスを構築できる環境を整えていきたいと考えています。何故なら、それが「水」という最も基本的な食品を扱う業界が、絶対多数の消費者に支持される道だと信ずるからです。歴史の浅いガロンボトルビジネスは、まだ消費者の心を射止めるにいたっていません。しかし、消費者のニーズに耳を傾ける謙虚ささえ持ち続けられれば、ミネラルウォーター業界の地図を大きく塗り替えていくだけの必然性を内に秘めています。それをなし得るのは、決して「一人勝ち」や「早いもの勝ち」の論理ではありません。「水は儲かる」とか「安く供給すれば売れないわけはない」という思惑から「安かろう悪かろう」に走ってしまえば、この業界はまたしても迷路に足を踏み入れることになるでしょう。
若い業界だからこそ、「最後には良い商品しか残らない」という事実をきちんと受け止め、長い間に日本が培ってきた品質第一主義に立ち返る必要があるのです。そして、「家で使うなら、ガロンボトルに限る」という評判をいただくためには流通コストの問題を始め、もっとたくさんの必然性を業界全体で作り上げていかなければなりません。個々の企業が「良いものを作り供給する」という信念に基づいて力をつけていけば業界は力を得て行きます。そして、それを通してガロンボトルビジネス業界が厚みと信頼を獲得できれば、個々の企業が浴するものは想像を遙かに超えるものとなることでしょう。


page top